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『コスモス・ホテル』森下一仁 [本の話]

コスモス・ホテル

コスモス・ホテル

  • 作者: 森下 一仁
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2000
  • メディア: 文庫


少年は夏祭りの夜に、買ったばかりのバイクを盗まれてしまった。それまで身辺にあったものが、突然無くなる喪失感。前途に光が見えず、世の中全体がうっとうしく、自分とは無関係なものに思えてくる。悪友たちと酒宴を開くが、いっときのウサばらしのあとは、軽い二日酔いが残るのみだ。けだるい日々の中で、少年はいつのまにか、庭の早咲きコスモスの葉っぱを寝床にしているカナヘビと心が入れ替ってしまっていた……「コスモス・ホテル」ほか、ファンタスティックなムードをたたえながら、あくまでもSFそのものを感じさせる新鋭の処女短編集。【コスモス・ホテル裏表紙より】

好きな本を一冊あげよと言われたら
僕の場合、この森下一仁の「コスモス・ホテル」になっちゃいます。

この本は早川書房のSF短編集で、僕が高校生の時に出版されたものです。
上のamazonでは発売日が2000年とかになってますけど
手元にある現物によると昭和55年10月31日発行となってますから
つまり出版されたのは1980年ですね。

とにかく僕は、本を読まずにマンガばかり読んで中高生時代を過ごしました。
唯一読んでいたのが、早川書房を中心としたSFの文庫だったんです。
そんな中、ここにもよく遊びに来てくれるせんぼう君が、僕にこの本の存在を教えてくれたのです。
教えてくれた事を僕は、今でもすごくせんぼう君に感謝してますよ。
僕にとってそれくらいこの「コスモス・ホテル」は
宝物のように大事であり、とっても愛おしい作品なのであります。

この短編集にはそれまで僕が読んだSFとは全然違う
触ると壊れてしまいそうな程繊細で、宝石のようにキラキラした作品が詰まっていました。
その後の僕のマンガ人生に、多大なる影響を与えているのは間違いありません。

残念ながら森下一仁の初期作品はほとんどが絶版です。
部数も元々あまり出てないはずなので、古本屋で見つける事もまず無理でしょう。
ネットでもそれほど出回ってないんです。
ただ電子書店パピレスで、この「コスモス・ホテル」他数作品が読めるようですけどね。

【収録作品】
「コスモス・ホテル」
「若草の星」
「風の浜辺」
「ヌクヌク」
「プアプア」
「濡れた指」
「ユウ・とどかぬ叫び」
「風船草の祭り」
「嵐のあとで」
「シナモン・ドロップス」

【その他のお気に入り森下一仁作品】

あした・出会った・少女

あした・出会った・少女

  • 作者: 森下 一仁
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 1982/01
  • メディア: 文庫

ふるさとは水の星


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コメント 2

amami

はじめまして^^
「あぁ・・・わたしの持っているコスモス・ホテルとおんなじー」
と当たり前?ながら感動してしまいました。
経年の具合も同じ感じで・・・・・・。

この本を手に入れた頃、SFをよく読んでいました。
その中で未だ心に残っているのは数冊。
そしてその中の1冊です。

漫画家さんなのですね。大変なお仕事と思います。
どうぞお体に気をつけて、がんばってくださいね。

そうそう、プロフと記事を覗かせていただいて、
あ、出身も同じなのだと共通点を見つけ嬉しく思った次第です。
応援しているプロ野球球団は違いますが(笑

こちらからもトラックバックさせていただきました。
見つけてくださって、ありがとうございました。
by amami (2005-08-24 15:39) 

ツキシマ

「コスモス・ホテル」は当時買ったモノをそのまま持っている数少ない本の中の1冊です。
同時に読んでいた神林長平の方は
その後いくつかの作品が他のメディアで映像化などされて一部では有名ですが
森下氏の方は本当に知る人ぞ知るって感じのSF作家ですからねえ…。
最近は新作の出版もありませんし。

同じような作品に触れて、人生を送って来た同志のような人に出会えて
何だかちょっと幸せな気分に浸っております。
ただ応援するプロ野球チーム的には完全にライバルなんですね。

時々blogを覗きに行くと思います。
何か感じる事があったらまた書き込みしたいと思いますので。
by ツキシマ (2005-08-24 21:30) 

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